笑って生きよう

うつ13年目を迎えた筆者が対処療法から病気への考えかたなどを不定期で日記形式で書き込んでいきます。明日もっと笑顔で生きられる、そんなポジティブなスタンスでいきたいと思います。

断薬をした理由

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(出典:https://www.shutterstock.com/)

 

※内容はあくまで参考となり、他の方に推奨するものではありません

  

薬をした理由

 約13年の間、種類や量を変えながら服薬し続けた抗うつ薬抗不安薬睡眠薬を先月から断薬しました。

断薬にあたっては主治医の観察のもと、徐々に種類や量を減らしていきましたが最後は自己判断で中止。今日でちょうど1カ月になります。

 

繰り返しますが自己判断での断薬は大きな危険を伴いますので、推奨できるものではありません。

 

では、なぜ今回断薬に踏み切ったか。理由は大きく2つです。

 1.これまで試していない対処法の選択肢が限られていたこと

 2.抗うつ薬抗不安薬の副作用や依存性に疑念を持っていたこと

 

まずは1.からですね。

初回のブログで書いたように、私は病気を良くする気持ちや行動を捨てたことがありません。

体調や気分が最悪な時期は一時的にストップしていたかもしれないけど、少なくともあきらめはしなかった。

 

ただ、13年近くも病気をやっていると改善方法の選択肢も限られてくるわけです。

これまで病気のために良いという治療法があれば貪欲に情報を収集し、できる範囲内で試してきました。

(磁気治療、高いですよね。試してみたいけど)

それでも効かなかったものを消去法で消していくと、徐々に選択肢が狭まっていくんですよね。

”うつ”の患者は増えるけれど、治療法は追い付いていないんだなー、という実感があります。(もちろん既存の治療法でよくなる方もいます)

 

ちなみにこれまで試してきた治療法としてはセオリーとしての服薬、休養から心理療法認知療法やカウンセリング)、運動療法などです。

治療法としてある程度結果が出て一時的に元気になり、仕事ができるレベルまで回復しました。

 

ただ、数年経つとまた体調を崩してしまう。

それが病気の再燃なのか、性格や考え方に病気の原因がありそこを変えられていなかったのかはわかりませんが、(私にとっては)病気の根本的解決にはならなかったのです。

 

今回休職した際に考えた「他の選択肢としてできることって何だろう」という素朴な疑問が2.の理由につながります。

 

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(出典:https://www.shutterstock.com/)

 

2.の抗うつ薬抗不安薬睡眠薬の弊害に関しては以前より一部の医師や患者がネットや講演を中心に危険性を示唆していました。

また、今年の3月には厚生労働省が催眠鎮静剤、抗不安薬、抗てんかん薬で使用されるベンゾジアゼピン受容体作動薬の依存性を喚起するため、薬の添付文書改訂を指示。

このページをご覧になっている方はよくご存じだと思います。

 

とは言え、「だから抗うつ薬抗不安薬はダメなんだ!」と紐づける気はありません。

私自身も動けなくてつらい時期には抗うつ薬抗不安薬に回復させてもらった経験がありますし、希死念慮深刻な症状の緩和には必要なものだと考えています。

 

ただ、抗うつ薬抗不安薬には「依存性」と「副作用」がセットでついてくる

しかも人によって症状は千差万別です。

抗うつ薬の副作用に「うつ状態」、抗不安薬の副作用に「不安」なんて笑っていいのかいけないのかわからないことが書いてあるものもありますね)

 

怖いのは医師が誤診をして間違った抗うつ薬抗不安薬を出してしまったり、依存性の危険性を認知せず長い期間患者に薬を処方してしまった場合、その薬は不必要な副作用や依存を患者にもたらす可能性があることです。

(良い医師でも人間なので誤りはありますし、5分診察で多剤処方をする悪い医師もいます)

 

私が社会人1年目で”うつ”を発症した際の症状は勤務中の異常な手汗と震えでした。

突然症状が出たため、その日は早退し週末に心療内科に行ったのを覚えています。

それに対し初診の医師は4種類の抗うつ薬抗不安薬を処方しましたが、今思うと過剰であると言わざるをえません。

 

その日から良かれと思い、薬の内容や量を変えながら今日まで服用し続けていましたが、今回考える中で「本当に10年以上も薬を飲み続ける必要があったのか」「下手をしたら抑うつ状態も薬が作り出した副作用ではないか」という考えが頭をもたげました。

同時に「薬を止めた素の病状はどうなのだろうか」という疑問も。

 

それを考えた際に危険をはらみながらも断薬をしてみよう、という気持ちになったのです。

 

精神系の薬は離脱症状を起こすことで有名です。

(定期的に投与されていた薬の成分が急に体内から抜けた際に、脳がパニックを起こしてしまうことによる精神、身体の副作用)

離脱症状に耐え切れず再服薬をしたり、場合によっては症状を悪くするケースもあると聞きます。

だから断薬は危険だし、改善方向に向かう保証は一切ないですが「一か八かでやってみよう」という気持ちに突き動かされたのが断薬の背景です。

 

長くなったので断薬後の経過や服薬内容、離脱症状への対策は別の機会に。

3連休の中日をお楽しみください!